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寺宝のご紹介【西新井大師のご案内】

重要文化財

天台大師像

  • 天台大師像の写真

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天台大師の画像は禅鎮を載せた頭巾をつけ、瞑目する坐像の形式がひろく流布しています。本図もその一例で、国宝の一乗寺天台高僧像や比叡山延暦寺本などに続く鎌倉時代中期の制作。一乗寺本はある時期に頭部を加筆改変し、頭巾を戴く瞑目合掌の像容になったもので、延暦寺本は画中銘にみるように、貞元二十一年(805)一月三十日沙門恒巽(しゃもんこうせん)より記念として贈られた唐本を鎌倉期において忠実に転写したもの。いずれも天台大師像の画像形式がわが国において忠実に転写したもの。いずれも天台大師像の画像形式がわが国において定着する以前の過渡的な姿を伝えています。これはやがてわが国で定型化し、天台大師像の形式が整えられ、本図のような作品が表されるに至りました。画中下辺の二祖師が何人かは確認し難いのですが、天台山国清寺壁画をはじめ、叡山などにおいても天台大師が他の祖師とあわせて描かれたことを思うと、古例に倣って天台の法脈に連なる高僧であると推測されます。

天台大師像には、このほか最澄によって請来された「霊応図」と「説法影」の二系統が知られていますが、霊応図の図様については明らかではなく、遺例も見出せず、また説法影については仁和寺高僧図像中に一例が知られるのみとなっています。

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